PBR(株価純資産倍率)について。
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PBR【株価純資産倍率】


<PBRでも株の割安さが分かる>

 株価の割安さを示す指標にもう1つにPBR【price book-value ratio】株価純資産倍率があります。

 これは、
【株価が企業の持っている純資産額の何倍になっているか】


を示しています。
(純資産は企業が持つ資産から借金などの返済しなければいけないもの【負債】を引いて残ったものと考えて下さい。)


PBRは…

PBRの計算式


 

 という計算で求めれれます。
A社の株価が100香港ドル、1株当たりの純資産が10香港ドルだとすると、この銘柄のPBRは…


PBR10倍


対してB社の銘柄が100香港ドル、1株あたりの純資産が200香港ドルだと、B社のPBRは…


PBR0.5倍


 となります。A社の株は純資産額の10倍まで買われており、人気が出ている状態です。対してB社の株は純資産額の半額分だけの株が買われている(=株価が1株あたりの純資産額を下回っている)状態です。

 一般的にPBRが1倍を下回ると、株価が割安であるといわれています。


 こちらは長江実業(00001)財務指標です。赤いラインが入っている部分がPBRです。

長江実業のPBR

PBRは0.81で、この銘柄は割安な状態になっていると言えます。

 

 では長江実業のPBRが市場平均のPBRと比べ、割安かどうかを見てみましょう。

 下の画像はSBI証券の中国株取引ツールVIP-Level3の画像です。この銘柄のPBRは0.81、対して不動産業界の平均PBRが3.07なのでこの銘柄は市場の平均よりも割安であると判断できます。


市場平均PBRと比較



■PBR1倍を下回れば『買い』なのか?
 先ほど『PBRが1倍を下回ると、株価が割安である』と書きました。
 
PBRが1倍を下回る株価が1株当たりの純資産額を下回る
 
とはどうゆうことでしょう? 

 企業の価値を表す株価の合計(時価総額)が、企業の持つ純資産よりも低い状態である。つまり、市場が本来の企業価値を反映していない割安な状態です。

 
 

ではPBRが低い株は『買い』でしょうか?
 
 不景気などで株式市場全体が売買が少ないときにはPBRは下がり、株価は割安になる傾向があります。そのようなときに成長性のある企業の株を低い価格で手に入れれば、将来株価は上昇するかもしれません。
 
 しかし割安な株の中にも成長の見込みがなく、割安な値段で放置されているものもあります。ですから前回のPERと同じく、PBRが低いからといってむやみに『買い』と判断するのは禁物です。



 PERとPBRを投資の参考にすると同時に、他の指標も参考にすることが必要になってきます。その他の指標についてはおいおい説明していきます。


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